協調性も幸福感の尺度に

幸せを数値化する『協調的幸福感尺度』をご存知でしょうか。
『協調的幸福感尺度』は、京都大学こころの未来研究センターの内田由紀子先生らが開発した幸せを調査するツールです。
『協調的幸福感尺度』の素晴らしいところは、個人の幸せだけではなく、他者との関係やバランス、人並みの生活など『日本的な幸福のとらえかた』を反映しているところです。

【質問項目】

  1. 自分だけでなく、身近なまわりの人も楽しい気持ちでいると思う。
  2. 周りの人に認められていると感じる。
  3. 大切な人を幸せにしていると思う。
  4. 平凡だが安定した日々を過ごしている。
  5. 大きな悩み事はない。
  6. 人に迷惑をかけずに自分のやりたいことができている。
  7. まわりの人たちと同じくらい幸せだと思う。
  8. まわりの人並みの生活は手に入れている自信がある。
  9. まわりの人たちと同じくらい、それなりにうまくいっている。

上記1~9の質問にあてはまる項目が多いほど幸福度が高いということです。

質問には「他者との協調性と他者の幸福」「人並み感」「平穏な感情状態」の3つの要素が組み込まれています。「人様にご迷惑をかけずに人並みで穏やかな暮らし」というイメージでしょうか。
確かに日本的な幸福のとらえかたが反映された幸福感尺度ですね。
協調性はとても大切な一方、相性が合わない人や環境に置かれたとき、人は幸福度が低下します。
もし、まわりの人とのやりとりが上手くいかずに辛くなったら、自分を責めすぎないことも大切だと思いました。

フリーランスの保健師です。コーヒーとお菓子が大好きで、ときどき珈琲焙煎もしています。健康で幸せに働き続ける保健師活動をしたいと思い、ウェルビーイングの情報を発信しています。