幸せを数値化する『協調的幸福感尺度』をご存知でしょうか。
『協調的幸福感尺度』は、京都大学こころの未来研究センターの内田由紀子先生らが開発した幸せを調査するツールです。
『協調的幸福感尺度』の素晴らしいところは、個人の幸せだけではなく、他者との関係やバランス、人並みの生活など『日本的な幸福のとらえかた』を反映しているところです。
【質問項目】
- 自分だけでなく、身近なまわりの人も楽しい気持ちでいると思う。
- 周りの人に認められていると感じる。
- 大切な人を幸せにしていると思う。
- 平凡だが安定した日々を過ごしている。
- 大きな悩み事はない。
- 人に迷惑をかけずに自分のやりたいことができている。
- まわりの人たちと同じくらい幸せだと思う。
- まわりの人並みの生活は手に入れている自信がある。
- まわりの人たちと同じくらい、それなりにうまくいっている。
上記1~9の質問にあてはまる項目が多いほど幸福度が高いということです。
質問には「他者との協調性と他者の幸福」「人並み感」「平穏な感情状態」の3つの要素が組み込まれています。「人様にご迷惑をかけずに人並みで穏やかな暮らし」というイメージでしょうか。
確かに日本的な幸福のとらえかたが反映された幸福感尺度ですね。
協調性はとても大切な一方、相性が合わない人や環境に置かれたとき、人は幸福度が低下します。
もし、まわりの人とのやりとりが上手くいかずに辛くなったら、自分を責めすぎないことも大切だと思いました。